2016/08/18 00:39
まず「播州織とは何ぞや・・・?」と言う話ですね!
播州とは兵庫県の幾つかの市町村を示す地名でして、neomozzarellaを名乗る私も住んでいる地域です。
播州織とはその中でも西脇市を中心に織られている布地のことです。マップで見るとこの辺です。
京都や大阪に近いと言う地の利も生かして江戸時代末期には産地が形成され、織物が盛んになったようです。
「○○織」と言うと、伝統工芸の織物のように聞こえますが、実はそのジャンルではありません。
播州織はどちらかと言えば工業製品。ひょっとすると私たちが今日着ている洋服の中にも播州織は使われているかもしれません。
伝統工芸の手仕事もいいものですが、工業製品には工業製品の魅力がありますよね。
まず何と言っても大量に作られてきた歴史があるので、丈夫で洗濯にも強く、さまざまなバリエーションもある上に手頃な値段で買えること!!
もちろんmade in Japan、 made in Nishiwakiなので品質にも安心感が持てます。
そして播州織の一番の特徴は、「先染め織物」であること。
お分かりになりますでしょうか・・・?こちらはエンジ色の方も黄色地の方もストライプになっていますね。この柄はプリントではなく、先に染めた糸によって織り出された柄なのです。美しい・・・。
こちらは白色のみにもかかわらず、上品に柄が織り出されております。これまた美しい・・・。
播州織は元々は紳士服のシャツの布地として使われることが多かったようですので、紳士が着用してもしっくりくるシックな色柄のものが多かったそうです。
現在では婦人服にも利用されるような華やかなチェックやストライプ、ボーダーなどもザクザクあって、うっとりするほどです。
どこで見られる&買えるのかと言えば、西脇市内の播州織工房館などです。私、neomozzarellaはここら辺へ定期的に訪れ、播州織を仕入れるのです。雰囲気も良いので、その際の写真もたくさん載せたいのは山々ですが、長くなり過ぎるので別の機会に。そこに展示されていた古い味のある織機だけ、チラ見せ・・・。
先染め織物の話に戻しますと、その良さって何だと思われますか?
私の独断と偏見でランキングにしましたので、お付き合いくださいね〜♪
第三位(ジャジャン)
堅牢&丈夫。
=プリントの布地などと比べても色落ちしにくく、風合いも劣化しにくいので長持ち。
第二位(ジャジャン)
色糸が織り重なるハーモニー、または単色で織り出す柄の緻密さ。
=遠くから見た印象と、間近で見た印象の二通りを味わえる。
第一位(ジャジャン)
無地に見えて無地ではない、他の織物にはない風合い。
=主張しすぎないのに、存在感は発揮して、着ている人の品格すら上げる!!
これらを兼ね備えた播州織をトップスやワンピースにすると、シンプルなデザインでも品良く仕上がるのです。
現在は品数少なめですが、トップスとワンピースを中心に展開して参りますので、乞うご期待♪